トルココーヒー

トルココーヒー 技術

約500年もの歴史を持つ「トルココーヒー」が今回のテーマです。

トルココーヒー

トルココーヒーとは?

トルココーヒーは、約500年もの歴史を持つ伝統的な方法で淹れたコーヒーで、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されています。
ネルドリップやペーパードリップのようなフィルターを使うドリップ手法が開発されるずっと前から存在する手法なのです。

イブリック(ジェズベとも)と呼ばれる長い持ち手の小鍋で淹れます。

イブリック

お店でイブリックを見かけるケースは極めて稀で、通販で購入するのが普通だと思います。
例えば下記のような。ご参考までに。

なお、イブリックではない鍋でも特に問題なくトルココーヒーを淹れられます。
ただし、トルココーヒーは深煎りを濃厚に淹れることが多く、あまり大量に飲むものではありませんから、小型の鍋がベターです。
たとえば下記のバターウォーマー(本来はバターを溶かす小型の鍋)も使いやすいですよ。

トルココーヒーも淹れられますが、ミルクを温めるのにも使っています。
アウトドアでホットミルクやカフェオレなんていかがでしょう?

ミルクを温める

淹れ方

手順

下記の手順で淹れます。

  1. コーヒー豆(深煎りが多い)を細かく挽く。
  2. 鍋にコーヒー粉と水を入れる。砂糖を入れるならこのタイミングで。
  3. 鍋を弱火にかけ、ときどき攪拌しながら温める。
  4. お湯が沸いたら火から下ろし、軽く攪拌したら再度火にかける。好みの濃さになるまでこれを2~3回繰り返す。
  5. コーヒーをカップに移し、粉がカップの底に沈むのを待つ。
トルココーヒー

補足

コーヒー粉:水=1:10程度の割合です。
ペーパードリップの場合は1:16程度ですから、トルココーヒーはとても濃厚な味わいです。

トルココーヒー

苦くて濃厚なため、あまりたくさん飲むものではありません。
例えば、コーヒー粉6g、水60gくらいで淹れます。かなり少なめですよね。

砂糖は好みの量で良いのですが、トルココーヒーは苦みが強いため、多めに加えるのもありです。
なお、淹れた後に砂糖を足すのではなく砂糖を淹れてから煮出します。
これは溶け残りを防ぐためです。

なお、ほとんどのイブリックは小さく、コンロの五徳に乗らないことが多いです。
そういうときは下記のようなものを使います。

飲み方

トルココーヒーはコーヒー粉がカップの底に沈むのを待ってから上澄みを飲みます。

沈んだ粉は残しますが、粉と上澄みの境目辺りを飲むときはどうしても粉が口に入るでしょうから、水を添えるとベターです。

トルココーヒー

本場トルコではロクムというお菓子と一緒に楽しむことも多いようですよ。

また、鍋に全部投入して煮出す、というワイルドな淹れ方ですから、アウトドアでトルココーヒーを楽しむなんて格好良いかもしれませんね。

トルココーヒー

最後に

日本人にとっては馴染み深いとは言えないトルココーヒー。
だからこそ、いつものコーヒーとは違った魅力を楽しめます。
是非1度お試しあれ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました