手挽きコーヒーミル②[高性能ミル]

手挽きミル 器具

以前の記事「手挽きコーヒーミル①(下記リンク先)」では、最初に購入するのにおすすめな安価なミルについて書きました。

今回、手挽きコーヒーミル②では、高性能ミル(あるいは高価格ミル)について記述します。

まずは大抵の高性能ミルに共通する特徴について記述します。
その後「1Zpresso」と「TIMEMORE」のミルについて書こうと思います。

高性能ミルの機能性

高性能なミルは、総じて「刃の切れ味が鋭い」ことと「シャフトがブレない」ことが特徴です。
それが以下の特徴に繋がります。

挽き目が揃う/微粉が少ない

高性能ミルの刃は切れ味が鋭く、手に「切り刻む」感触が伝わってきます。
「磨り潰す」安価なミルと比べ、「切り刻む」高性能ミルでは豆(粉)の挽き目が揃います。
また、微粉(味が濁る原因になる極端に細い粉)が少なくなります。

コーヒー粉

コーヒーの味は繊細で、たとえば甘く感じるコーヒーが必ずしも糖分を多く含むわけではありません。
味わいや香りのバランスから「何となく甘く感じる」場合も多く、その場合、微粉により少し味が濁るだけで甘さに舌が届かなくなります。
そのため、コーヒー好きはクリーンで濁りのない味わいを求め、微粉の少ないミルを使うのです。

軽い力で、短時間で挽ける

安価なミルを使って、思ったより固くて、結局挽かなくなったなんて方もいるのではないでしょうか。

しかし、高性能ミルの鋭い刃であれば、軽い力で、しかも短時間で挽くことができるため、コーヒー豆を挽くことが手間になりません。
もしかすると挽き目が揃うこと以上の魅力かもしれません。

エスプレッソ用の極細挽きができる

エスプレッソでは極細挽きコーヒー粉を使用します。
シャフトがブレないことと切れ味が両立していなければ極細挽きはできません。
極細挽きしたい場合には、それなりの価格の高性能ミルを選ぶ必要があります。

コーヒー粉

1Zpresso

「1Zpresso」は台湾のコーヒー器具メーカーです。
素晴らしい高性能ミルを扱っています。

Zpro

ここでは私が愛用している「Zpro」というミルの特徴を記述します。

容量(1度に挽ける豆の量)は約25~30gです。

Zproでは、ミルの外側にあるダイヤルを回すことで挽き目調整できます。

ダイヤル

他のミルのほとんどは、粉受けを外したり、あるいはハンドルを外したり、何かを外してから挽き目調整して、外した部品を戻す、という工程を経て挽き目調整します。
しかしZproの挽き目調整には、そうした「何らかの部品を外して戻す」という手間がなく、特に頻繁に挽き目調整する場合に便利です。
このようにして挽き目調整するミルは本当に珍しいです。

加えて、ダイヤルには数字が刻まれていることから、手早く狙い通りの挽き目にできます。
私の場合にはドリップコーヒーだと「3~5」、フレンチプレスだと「5」、エアロプレスだと「2~4」、エスプレッソだと「1~1.5」といった具合に、かなり頻繁に挽き目変更するため、このミルが手放せません。

同メーカー他製品

同メーカーのZpro以外の製品をいくつか紹介します。

容量は約35~40gです。Zproより大きいですね。
このミルも、外側のダイヤルを回すことで挽き目調整ができます。

容量は約20gです。小型で、アウトドアなどに携帯するのに適したモデルです。
なお、この製品の場合には粉受けを外さないと挽き目調整できませんので要注意です。

TIMEMORE

「TIMEMORE」は上海のコーヒー器具メーカーです。

Slim plus

ここでは私がアウトドア用に使用している「Slim plus」というミルの特徴を記述します。

容量は約20gです。

このミルはコーヒー豆を驚くほど短時間で挽けます。
ミル内部で豆が引っかかり難く、すんなりと豆が刃まで落ちるからでしょう。
私も初めて使ったときは「もう挽き終わったの?」と驚きました。

シックなデザインで自宅のコーヒースペースに置いても雰囲気があります。
加えて、”Slim” plus というだけあって細く、持ち運びに便利で、アウトドアにも適しています。
2人でキャンプ、あるいはソロキャンプだけどマグが大きめという場合にはちょうど良いサイズだと思います。

同メーカー他製品

同メーカーのSlim plus以外の製品をいくつか紹介します。

容量は約30~35gです。Slim plusより大きくたっぷりの容量です。
特徴的なのはハンドルで、折り畳み式になっています。

容量は約15gです。
小型かつハンドルが折り畳み式であり、家から持ち出すのに適しています。
使用するマグがよほど大きくない限り、ソロキャンプに使うならこれがベストでしょう。

容量は約20gです。
これはいわゆる廉価版で、同メーカーの高額製品と比べると強度面などで多少の不安はあれど、刃の性能は申し分ありません。
コストパフォーマンスが高く、「お金はかけたくないけれど、高性能で楽に挽ける手挽きミルが欲しい」という方に1番おすすめしたいのはこのミルです。

容量は約20gです。
先述のC2の進化版がC3です。刃に変更があり、より均一に挽けるとのこと。
C2より少々金額は上がりますが、性能を考えるとコスパは十分だと思えます。

最後に

最後までご覧頂きありがとうございます。

最初は安価なミルで良いと思いますが、徐々に不満が出てくると思います。
「挽き目が揃わない」が定番ですが、実は「手が疲れる」というのが1番の不満かもしれませんね。
高価なミルを導入するとコーヒーを淹れるのが劇的に楽になりますから、是非購入を検討してみてください。

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