手網コーヒー豆焙煎①[準備・工作]

手網 焙煎

「できるだけお金をかけずに(できるだけ100均製品で)」をコンセプトに、焙煎用の手網を作る方法を記述します。
今回の手網焙煎①は準備・工作編です。②以降では焙煎を実践していきます。

手網作り

材料(100均製品)

  • 持ち手のあるザル×2(同じものを2つ)
  • 針金
材料
針金のパッケージ(袋)を紛失して素材・サイズが確認不能……記憶が定かなら太さ0.9mmのステンレス製

ザルも針金も100均製品ですので、材料費(器具は別)は330円です。
100均のザルもいろいろで、上写真のものは1つ当たり110円のものですが、少し高額でしっかりとした作りのザルを使うのもありです。

器具(100均製品)

  • ラジオペンチ(先細りのペンチ)
  • ニッパー(ラジオペンチに針金を切断する部分 [下写真の白矢印部分] があれば不要)
ラジオペンチ

上の写真は私が今回の工作に使用した100均のラジオペンチです。
このラジオペンチに針金を切断する部分(白矢印部分)があるためにニッパーは購入しませんでした。
よって、工具代は110円(ラジオペンチ代)のみです。
材料費(330円)と合わせて440円です。

作り方

持ち手付きのザル2つの凹面を向かい合わせ、ラジオペンチや手を使って、ザルの持ち手とは逆側を針金により固定します。
20cm程度に切った針金を巻いて、余剰分を切断しましょう。
この針金が蝶番のようになって、手網を開閉できるようになります。

針金で固定

私が使った針金は太さ0.9mmの比較的細いものでザルの網目を通しやすい上に、ステンレス製のため比較的強度があります。
ただし、その強度ゆえに、アルミ製(もよくあります)と比べると切断し難く、100均の工具だと少々苦労するかもしれません。
ホームセンターで販売されている(100均製品よりは高額な)少々ゴツいニッパー/ワイヤーカッターがあればベターでしょうが、ここで使っているような細い針金であれば100均の工具でも切れなくはない(針金が太いと無理です)ため、私は強引に切りました。
工具が傷つく可能性がありますので、大事な工具だったり、人に借りた工具だったりするのであれば、強引に切らないようにしてください。要注意です。

手網以外の必要なもの

手網以外のコーヒー豆焙煎に必須のものを挙げます。

コーヒー生豆

生豆はもちろん必要です。

生豆を購入できるお店(特にオンラインショップ)は数多くありますが、実は1kg単位で販売している場合が多く、これから焙煎を始めようと考えている方にとっては少々多いのです。
最初は下記くらいの量が良いと思います。

最近はアウトドアブランドLOGOSでも生豆を扱っています。
100g入りです。少なすぎず多すぎず、絶妙な量ですね。
見た目がコロンと可愛いので、アウトドアでも自宅でもとっても映えるでしょう。

また、私が焙煎を始めた頃に初めて生豆を購入したのが下記リンクのお店です。
このお店でも少量の生豆を購入できます。

軍手、焚き火用の革手袋

手網は焙煎中にかなり熱を持つため、軍手が必要になります。
注意して頂きたいこととして、軍手の手のひら部分に付いていることも多い塩化ビニールなどの滑り止めは火に近づけると溶けたり、溶けなくても熱を持ったりして火傷の原因になるため、滑り止めの無い軍手をおすすめします。
アウトドアで焙煎する際には、焚き火用の革手袋を使うのも良いですね。

カセットコンロ、アウトドア用バーナー、薪(焚き火なら)など

熱源も当然必要になりますが、注意して欲しいことがあります。
最も身近な熱源はおそらく台所のガスコンロだと思いますが、ほとんどのものに安全装置が付いており、鍋を乗せないままでいるといずれ火が消えてしまいます。
手網はずっと手で振るもので、コンロ(五徳)に置くものではありませんので、大抵のガスコンロは使えません。
よって、カセットコンロ(カセットボンベを使うアレ。鍋物などに使う一般的なもので大丈夫です)などを用いることになります。

焙煎

それ以外の、あるとベターなもの

ここからは、必須とは言えないものの、あった方がベターなものを挙げます。
今回のコンセプトが「できるだけお金をかけずに」のため「ベター」扱いですが、自宅で焙煎する方のほとんどが使っているものだと思います。

ストップウォッチ(スマホの機能でOK)、時計

焙煎中は、時間を測り、開始から〇分で爆ぜさせようなどと狙って焙煎するのが普通です。
よって、ストップウォッチがあるとベターです。
ただし、スマートフォンのストップウォッチ機能で十分です。

ザル(手網とは別)、ふるい

手網もザルで作ったじゃないか、と思われるかもしれませんが、実はもう1つザルがあるとベターなのです。
これは焙煎後の豆の余熱を取るために使うザルです。

焙煎直後の豆は、放置していると余熱で焙煎が進んでしまいます。
よって、狙った焙煎度で豆を火から離したら、豆に風を当てて素早く冷ます必要があるのです。

このとき、大きくて広く、そしてできれば底面が平らなザルやふるいに豆を入れると、豆が重なり難いため効率的に冷ますことができます。
下の写真は100均の園芸用のふるい(土から石やゴミを除去するために使われるふるい)で、調理用でないものに焙煎豆(つまり食品)が触れることが気になる方もいるとは思いますが、底面が平らなザル(ふるい)の例として挙げておきます。

ザル・ふるい

とはいえ、焙煎に使った手網のまま、中の豆に風を当てて冷ますこともできなくはありません。
涼しい時期かつ屋外で焙煎するなら、手網に焙煎が終わった豆を入れたままぶんぶん振ればかなり早く冷ますことができます。
そのため手網と別のザルは必須とは言えませんが、あった方がベターで、そしておそらく自宅で手網焙煎する方のほとんどが使っているものだと思います。

サーキュレーター、扇風機、冷風を出せるドライヤー、うちわ

1つ上のザル(手網とは別)、ふるいでも書きましたが、焙煎後の豆は急いで冷まします。
このとき、うちわで必死に風を送るのもありですが、サーキュレーターや扇風機、あるいは冷風(というより熱くない風)の出せるドライヤーがあると、素早くかつ楽に冷ませます。

場合によっては必要なもの

手網焙煎は、焙煎機でいうところの「直火式」に近い方式です。
しかし工夫次第で「半熱風式」焙煎機に近い焙煎ができるのです。
詳細は下記リンク先にて。

ここでは「半熱風式」手網焙煎に必要なものを挙げます。

アルミホイル

手網をアルミホイルで包むことで「半熱風式」焙煎機に近い焙煎ができます。
「半熱風式」手網焙煎には必須のものです。

カッター

場合によっては、アルミホイルに包まれた手網から水蒸気や煙を排出させるために、カッターでアルミホイルを小さく切り取ることがあります。

最後に

最後までご覧頂きありがとうございました。
今回は手網焙煎の準備・工作編です。
次(②)からは実際にコーヒー豆を煎っていきますよ。

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