コーヒーの本[おすすめ7選]

読書 器具

数多く存在するコーヒー関連書籍。
今回の記事では、下記4つのテーマに分けて、合計7冊のおすすめをご紹介します。

本棚

手っ取り早く美味しいコーヒーを淹れたいなら

お店でコーヒーを飲んで「美味しい!」
いつでもこんなに美味しいコーヒーが飲めたら良いな。豆を買っていこうか。
その夜、家で丁寧に淹れて……「あれ? お店の味と違う」
ありがちですよね、こういうこと。

私もコーヒーを始めたばかりの頃はよくありました。
あの頃の私におすすめしたい本をまずは紹介します。

ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方

World Barista Championship の優勝者、井崎英典さんの本です。
ドリップのレシピ(豆の量、粒度、湯温、湯量、時間など)を紹介しており、手っ取り早く技術を上げたいときに最適な本と感じています。

独自のドリップを磨いていきたいという方も多いかと思います。もちろんそれでも良いのです。
ですが、そんな場合にもひとまずプロのレシピをマネして、その後自分なりの工夫を取り入れる方向にシフトしていくのが上達への近道す。

ドリップスケール(時間と注いだお湯の重さを同時計測する秤)を使う練習にもこの本は良いと思います。

コーヒー世界の「深み」に足を踏み入れたいなら

コーヒーの奥深さを知りたいときにおすすめの本です。

コーヒー おいしさの方程式

私がこの本に出会ったのは図書館でした。
自家焙煎の第一人者にしてレジェンド田口護さんと、医学博士にして古株コーヒー情報サイト「百珈苑」の主宰である旦部幸博さんによる著作です。

積み重ねた経験と科学的知見の両視点から、コーヒーを論じる名著です。

実は数年前、図書館でこの本を見つけ、借りて読んだのです。
つまり実は所有していないのですが、今度は買おうかと思っています。
読み返したくなることが多い本なのです。

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか

科学を一般人でもわかりやすく解説してくれる、名著の宝庫「ブルーバックス」シリーズの1冊です。
1つ上で紹介した「コーヒー おいしさの方程式」の著者の1人、医学博士にして古株コーヒー情報サイト「百珈苑」の主宰である旦部幸博さんによる著作です。

これほど科学的にコーヒーを論じているは他に見たことがありません。

コーヒー豆(コーヒーの木)の知識から、焙煎時に豆に生じる科学変化、劣化により豆に生じる変化、ドリップについてなど、様々なコーヒー関連の事柄を深掘りしています。

「科学的」と言うならもちろん論文を検索しても良いのですが、その前にまずコーヒーについてどのようなことが研究の対象となっているかを知るのにもこの本が役立ちます。
大学・大学院で論文を検索することが頻繁にあった方なら「まずReview論文を読んで、全体像を掴んだら他を検索して……」などと分かるのかもしれませんが、普通はいきなり論文を検索するのはハードルが高いと思いますので(良い論文は大抵英語ですしね)。

コーヒー世界の「広がり」を知ろうとするなら

ただ美味しいコーヒーを淹れて飲むだけでなく、より広く、色々な楽しみ方を知りたい方におすすめの本です。

決定版 極める 愉しむ 珈琲事典

この本は非常に広範囲のコーヒー関連知識を網羅しています。

各生産地の特徴や淹れ方のような定番の情報だけではありません。
焙煎、カッピング、味表現、フードペアリング、競技会に関する情報などなど、コーヒー世界の横の広がりを感じさせてくれる記述が多いのがこの本の特徴と感じました。

ブレンドに関する記載もあって、これも面白かったです。
特に自分で焙煎するようになってからストレート・シングルオリジンを飲むことが多くなっているのですが、この本を読んでブレンドにも挑戦し始めました。
自分でブレンドするようになると、自然とそれに使う各豆の特徴に対する理解が深まりますので、意外にストレートコーヒーの勉強にもなるのですよ (*´▽`*)

人気店のコーヒー焙煎

コーヒーを淹れることに慣れて知識も増え、お気に入りの器具も見つかって。
次のステップとして焙煎なんてどうでしょう。
なお、1度焙煎を初めてしまうと、もう戻れない深みにはまりますのでご注意ください (;^ω^)

こちらの本では、様々な人気焙煎店のこだわりと、焙煎プロファイル(焙煎機への投入量、時間経過に伴う温度変化など)を記載しています。
記載されているのは焙煎機を使った焙煎のプロファイルですが、一般人が自宅で手網焙煎や手鍋焙煎をする場合でも十分参考になります。

品質追求にちょっと疲れてしまったら

近年は「スペシャルティコーヒー」を始めとして、コーヒーの品質追求が非常に盛んです。
以前より高品質のコーヒーが飲めるのはとても嬉しいことです……が、ときに思うのです、「何も考えずに飲みたい」「品質追求にはちょっと疲れた」、と。
少し落ち着いて、のんびりとコーヒーとの付き合い方を見つめ直してみたいとき、以下に紹介する本をおすすめします。

コーヒープラネット 知られざる各国のレシピと憩いの文化史

コーヒー関連の本で様々な国の名前が挙がるときは、大抵「コーヒー豆が生産される国」毎の風味・香りの特徴について書かれていることが多い中、この本は違います。
「コーヒーが飲まれる国」毎の歴史的な背景とコーヒー文化を紹介しているのです。

なお、タイトルに「レシピ」とありますが、ここでは、ドリップのレシピ(豆の量、粒度、湯温、湯量、時間など)ではなく、より一般的な意味合いのレシピを指します。
自宅で各国のコーヒーをただマネするためのレシピではなく、各国の文化を感じ取るためのレシピという印象を受けました。
日本のレシピとしては、ネルドリップ(布フィルターを使ったドリップ。当ブログでも下記記事に記載しておりますので是非)などを紹介していますよ。

また、写真集としても楽しめるくらいに多くの写真が掲載されており、各国の空気を感じ取ることができます。
コーヒーを飲みながら、ページをぺらぺらめくって写真を眺めるだけでも楽しいですよ。

コーヒー語辞典:珈琲にまつわる言葉をイラストと豆知識でほっこり読み解く

ほっこりする可愛らしいイラストとともに、コーヒーに関連するアレコレを教えてくれる本です。
個人的には、最初から順番に読み込まなくても、適当にパッと開いたページだけ読んでも面白いところがこの本の魅力だと思います。
コーヒーを飲みながら読むのに最適なんですよ (*'▽')

なお、内容としては結構マニアックな話も載っていますので、コーヒー好きさんもきっと満足できると思います。

最後に

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
書籍に何を求めるかには個人差があると考え、テーマ別におすすめを書いてみました。
最近の私は特に「品質追求にちょっと疲れてしまったら」で紹介した本にはまってます。
是非読んでみてください (*´ω`)

書斎

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