コーヒードリッパー[定番4メーカー:メリタ、カリタ、コーノ、ハリオ]

ハリオ式 器具

最も馴染み深い淹れ方といえばペーパードリップ。
コーヒーを始める方がまず何に悩むかと言えば、ドリッパー選びではないでしょうか。

この記事では、定番4メーカー (メリタ、カリタ、コーノ、ハリオ)のドリッパーの特徴をまとめます。
なお、私が初めて購入したドリッパーはメリタ式でしたが、その後、他のメーカーのものも買い足して……結局4メーカー全てのドリッパーが手元に揃いました。
つまり、それぞれ使ったうえでこの記事を書いています。

他メーカーのドリッパーも数多く存在しますが、これら定番4メーカーのいずれかとコンセプトが似ているもの、あるいは2つを掛け合わせたようなコンセプトのものがほとんどです。
この記事で紹介するドリッパーを知れば、他メーカーのドリッパーの特徴も、その形状を見ただけでわかるようになるはずです。

ドリップ

メリタ(Melitta)

メリタ式

まずはペーパードリップの元祖、メリタ社のドリッパーです。
台形で、小さい穴が1つ、これがメリタ式の特徴です。

しっかりとした味のコーヒーが、安定して(何度淹れても同様の質で)淹れられます。

淹れ方は実にシンプルです。
最初にお湯を少量かけて数十秒待つ「蒸らし」の時間は設けてもいいでしょうが、それ以降は一気にお湯を注ぐだけ。
そう、ハンドドリップと聞いてイメージするような、お湯をちょっとずつ慎重に注いで……という淹れ方は、実はメリタ式では想定されていません。

小さい1つ穴から、ゆっくりゆっくりコーヒーが流れ出ます。
よって、一気にお湯を注いでも、お湯がコーヒーの粉をあっという間に通過してしまって味が薄い、なんてことにはならないのです。

ドリップポットが無いなら、やかんからお湯を注いでしまってもいいでしょう。
慣れていない方でも簡単に美味しいコーヒーが淹れられます。

私はアウトドアでコーヒーを楽しみたいという方にもメリタ式をおすすめしています。

焚き火とケトル

アウトドアでは「ケトル(やかん)はあってもドリップポットなんて無い」ということも多いと思いますが、メリタ式なら特に問題ありません。

本記事で紹介する全てのドリッパーに純正の(つまりドリッパーと同メーカーの)ペーパーフィルターがあります。
同じ形(台形、円錐形)なら他メーカーのフィルターでも使えますが、各メーカーのコンセプトがドリッパーだけでなくフィルターにも反映されています。
ドリッパーの性能を引き出すために、純正フィルターを組み合わせることをおすすめします。

カリタ(Kalita)

カリタ式

カリタ式といえば、3つ穴の台形ドリッパーです。

3つの穴により、コーヒーがメリタ式より早く流れ出るため、雑味の少ない味わいとなります。

また、注ぐ技術さえあれば、素早く注いであっさりとした味わいも、ゆっくり注いでしっかりとした味わいも、様々な味わいが表現できます。
その分、テクニックがないとメリタ式ほど味が安定しないとも言えます。
(やかんではなく)ドリップポットを使って丁寧にドリップしましょう。

カリタ式は、日本で最も標準的なドリッパーです。
「標準的」というのは意外に重要で、消耗品であるペーパーフィルターもカリタ製ならば身近なお店、たとえば普通のスーパーでもよく見かけます。
よって、毎日の生活に無理なく取り入れられるドリッパーと言えるでしょう。

コーノ(KONO)

コーノ式
全ドリッパー持ち手を右側にして撮ったら、コーノだけロゴが後ろ側に行ってしまいました……

元祖円錐ドリッパーのコーノ式には、大きな1つの穴が開いています。

しっかりとした濃い味だけれど雑味の少ないコーヒーを淹れることができます。

コーノ式の特徴の1つはリブ(上右写真のドリッパー最下部から中程まで放射状に12本延びている部分)の長さです。
リブはフィルターを押し上げてドリッパーとの間に隙間を作ることでコーヒーの滲出を補助するためにあるのですが、コーノ式では最下部から伸びたリブが中程までしかありません。

  • ドリッパー上部にはリブがないため、コーヒーが染み出しません
  • ドリッパー下部にはリブがあるため、コーヒーが染み出します

お湯が滞留するドリッパー上部ではコーヒー成分がしっかりと濃く抽出され、それがドリッパー下部まで下りてフィルター外に染み出します。

また、リブの無い上部は雑味を除くことにも一役買ってくれます。
コーヒー粉から発生した泡を形作るものにはコーヒーメラノイジン等、苦味や渋味(いわゆる雑味)の強い成分が含まれます。
ドリッパー内の水面(つまり泡)の高さをリブの無い高さに保てば、泡付近の雑味はペーパーフィルター外には出ません。
最近ではドリッパー内のお湯を落としきるドリップをする方も多い(下記リンク先で詳しく書きました)ですが、コーノ式のこの特性を活かすなら落としきらない方が良いでしょう。

ここまでに書いてきたように、コンセプト(狙い)がはっきりとしたドリッパーです。
しっかりと濃く抽出し、しかし雑味を出さないコーノ式は、深煎りコーヒーと相性抜群です。

ハリオ(HARIO)

ハリオ式

ハリオ式は大きな1つ穴の空いた円錐ドリッパーです。

すっきりとして、それでいてコーヒー豆の持ち味を余すことなく味わえる、そんなコーヒーを淹れられます。

ハリオ式は、コーノ式とは異なり、リブがドリッパー上部まであります。
下部だけでなく上部からもコーヒーが染み出しますから、お湯がコーヒー粉の層を素早く通過し、すっきりとしたコーヒーが淹れられます。
しかしながら、円錐ドリッパーはコーヒー粉の層に深さが出ますので、お湯がより長い粉層を通過し、その間にコーヒー成分が余すことなく抽出されます。

台形円錐

近年、コーヒー豆の品質向上に伴い、コーヒーそのものの味を余すことなく、しかしすっきり味わおうという考えが広まっています。
この要望にハリオ式がマッチすることから、世界で人気を博しています。

すっきりとした綺麗な味わいを目指せるハリオ式は、浅煎りコーヒーとの相性が良いと言えるでしょう。

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