エアロプレス[ドリップではないコーヒーの淹れ方]

エアロプレス 器具

エアロプレス(AEROPRESS)は、Aerobie社というフリスビーのメーカーが開発したコーヒー抽出器具です。
そういえば素材感がフリスビーっぽいかも?

今回はエアロプレスの特徴や構造を説明し、淹れ方や使用後の後始末についても触れます。
シリーズの別製品や関連品についても記述しますよ。

特徴

エアロプレスは、浸漬(しんしorしんせき)式抽出器具です。

コーヒーの抽出法は、透過式と浸漬式に大別できます。
ペーパードリップに代表される透過式は、粉の層をお湯が透過することでコーヒーが抽出されます。
一方、エアロプレスを含む浸漬式の抽出器具では、お湯にコーヒー粉を漬け込む(浸漬する)ことでコーヒーを抽出します。

ほとんどの浸漬式抽出器具では、粉をお湯に浸漬した状態をそれなりの時間(3~4分の場合が多いでしょうか)維持するため、コーヒー豆(粉)の持つ味の全てが、良い味も悪い味も含めて出やすくなります。

しかし、このエアロプレスは浸漬式抽出器具でありながら、浸漬は比較的短時間(淹れ方は様々ですが、当記事で紹介している方法だと1分)です。
その代わり、圧力をかけて味わいをしっかりと抽出します。

AEROPRESS

粉をお湯に漬け込む時間が比較的短いためすっきりとした味わいになりますが、一方で圧力をかけるために豆の風味や質感はちゃんと表れます。
これはエアロプレスならではの味わいです。

構造・各部位

各パーツ

各部位は①チャンバー、②プランジャー、③フィルター、④フィルターキャップ、⑤パドルと呼びます。

太い注射器のような構造で、チャンバー内のコーヒーをプランジャーで押し出してフィルターを通すことで抽出します。

淹れ方

エアロプレスには様々な淹れ方がありますが、今回はできるだけシンプルなものを選んで1つご紹介します。

  1. 予めお湯でフィルターを濡らしてフィルターキャップに貼り付けておく
  2. チャンバーにプランジャーを浅く挿入し、上下逆さま(チャンバーを上側)にして置く
  3. コーヒー豆15gを挽いて、エアロプレスに入れる
  4. 160mlのお湯を注いで、パドルで攪拌した後、1分待つ
  5. フィルター+フィルターキャップをチャンバーに取り付ける
  6. エアロプレスを上下ひっくり返してサーバーやカップに乗せ、30秒ほどかけてプレスする

エアロプレスには大きく分けて2つの淹れ方「スタンダード式」「インバート(逆さまにする、という意味)式」があり、ここで紹介しているのは後者です。

手順を1つずつ確認・補足しますね。

1.予めお湯でフィルターを濡らしてフィルターキャップに貼り付けておく

フィルターを濡らしてフィルターキャップに貼り付けます。
これは、後述する手順5でフィルターキャップをチャンバーに取り付ける際にフィルターが剥がれ落ちないようにするためです。

紙フィルターの貼り付け

2.チャンバーにプランジャーを浅く挿入し、上下逆さま(チャンバーを上側)にして置く

チャンバーにプランジャーを浅く挿入します。

差し込みが浅すぎると後で抜けてしまいかねませんが、個人的には差し込みが浅いこと以上に「斜めに差し込む」のが抜けてしまう1番の原因と考えています。
特にお湯を注いだ後で抜けてしまうと大変危険ですので、必ず真っ直ぐ差し込みましょう。

ドリップスケール(はかり)があるとベターです。
(スケールがあるなら、その上に)エアロプレス(チャンバーにプランジャーを浅く差し込んだ状態で)を上下逆さまに置きます。

インバート式

料理用スケールは重さを計測するのみですが、ドリップスケールは重さに加えて時間を計測できます。
この後の工程で、重さを測りながらお湯を注ぎ、時間を測りつつコーヒー粉をお湯に浸して待つ、という使い方ができるのがドリップスケールです。

3.コーヒー豆15gを挽いて、エアロプレスに入れる

コーヒー豆15gを、ペーパードリップの場合より少し細かめに挽いて、エアロプレスに入れます。

1度この分量で淹れた後は、好みに合わせてコーヒー豆(粉)の量を調整すると良いと思います。

細かく挽くのは、後ほどプレスした際に圧力がかかりやすいためです。

4.160mlのお湯を注いで、パドルで攪拌した後、1分待つ

160mlのお湯を注ぎます。
1度この湯量で淹れたら、次からは好みで増減させます。

パドルで攪拌して、味や香りを引き出します。

攪拌

お湯を注ぎ終わってから1分待ったら次の工程に移ります。

好みで待ち時間を変えても、もちろん構いません。
ただし、短時間しか浸漬しないために雑味が出難い(圧力をかけるため短時間の浸漬でも味が十分に出る)ことがエアロプレスの特徴で、余り長く待ちすぎるとその特徴を活かせません。

濃く淹れて、ミルクと混ぜてカフェラテ風に楽しんだり、アイスにかけてアフォガート風に楽しんだりということもできます。

5.フィルター+フィルターキャップをチャンバーに取り付ける

この待ち時間の間に、先ほどフィルターを貼り付けたフィルターキャップを取り付けておきましょう。
先ほどフィルターをフィルターキャップに貼り付けたのは、このときにフィルターが落ちないようにするためです。

6.エアロプレスを上下ひっくり返してサーバーやカップに乗せ、30秒ほどかけてプレスする

エアロプレスを上下ひっくり返しつつサーバーやカップに乗せます。

こぼしたくないため、サーバーやカップをエアロプレスに乗せてから、全体をまとめてひっくり返しましょう。
こぼしたくないからと焦りすぎると、却ってこぼしてしまいますので十分に気を付けてください。
SNSで大惨事になった人の嘆きを見かけます ( ;∀;)

ゆっくり30秒程度かけてプレスします。

プレス

後始末

エアロプレスは出がらしの後始末が簡単なのも特徴です。
フィルターキャップを外してプランジャーを押し込めば、出がらしが出ます。

出がらし

そして、チャンバー、プランジャー、フィルターキャップ(それにパドルも)を水洗いします。

シリーズ別製品、関連品

アウトドアに適した小型の「AEROPRESS GO」も販売されています。

AEROPRESS GO

濃く淹れてお湯で延ばすと、これだけ小型の器具であってもそれなりの量を淹れることができますよ。

また、Aerobie社の純正フィルターは紙製ですが、別メーカーが販売している金属製フィルターも有名です。
フィルターが紙だとオイルを吸着しますが、金属製フィルターであればオイルが透過し、そこには親油性(オイルに溶ける)成分が溶け出しています。
これにより、コーヒーの味わいや香りの全てを堪能できるわけです。

ここで紹介する金属製フィルターには2種類あります。
下記「STANDARD」はコクのあるコーヒーを淹れられます。

一方「FINE」はすっきりとした味わいとなります。

最後に

エアロプレスは、我々に最も馴染み深いペーパードリップとは味わいも淹れ方も全く違います。
コーヒーを趣味にするなら、淹れ方・楽しみ方に多様性があるとベター。
最初に始めるのはペーパードリップという方が多いかもしれませんが、次の選択肢にエアロプレスはいかがでしょう。

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