テーマは「サーキュレータ」。
焙煎が趣味という方以外にはコーヒーとの関係が全く不明だと思うのですが、これは焙煎後に豆を冷ますのに使います。
特に今回は、水洗い可のサーキュレータを取り上げます。
正直なところ、コーヒーブログで取り上げるかは迷いました。
しかし、ともすれば無頓着にもなりがちな、コーヒー豆の焙煎環境の「清潔さ」へのこだわりに関する記事があっても良いのではないかと今回取り上げることにしました。
焙煎豆の煎り止めと冷却
コーヒー豆の焙煎において、煎り止め(焙煎を終えること)のタイミングは非常に重要です。
10秒早ければまたは遅ければ、それだけで味わいも香りも変わります。
よって、焙煎を終えたいと思ったタイミングで即座に終えたいのですが、問題は余熱です。
つまり、火から下げても余熱で焙煎が進んでしまうので、煎り止めの際にはすぐに冷ます必要がある訳です。
プロ用の焙煎機だと、焙煎豆を攪拌しながら冷却する機能が搭載されています(下記写真の下の方。焙煎機から出した豆を受け止めている部分に)。
一方、家庭にはこんな大掛かりな機器は普通ありませんから、団扇、サーキュレータや扇風機、冷風の出るドライヤーで焙煎豆を冷ますことになります。
探してみると、焙煎豆の余熱を取ることを目的とした製品もあるようですね(しかもチャフ――という薄皮が豆の表面にあるのです――が飛び散らないみたいです。すごい!)。
こういった選択肢がある中で、私は以前からサーキュレータを使ってきました。
サーキュレータに関する悩みといえば、ホコリの付着と、その清掃が難しいことだと思います。
コーヒー豆という食品を冷ますのに使う場合には特に清潔にしておきたいですよね。
そんな訳で、前面ガード、羽根、背面ガードを容易に取り外して水洗いできるサーキュレータを購入しました。
こんなのあったんですね。これ、良いです。
サーキュレータの分解・手入れ
サーキュレータの手入れでは、土台部分や電源ケーブルのような清掃が簡単な箇所と比べて、
- 前面ガード
- 羽根
- 背面ガード
の清掃には手間取ることが多いと思います。
羽根と、それを前面および背面から覆っているガードの清掃が厄介な訳です。
従来品
従来品――具体的にどのメーカーのどの製品とは言わないようにしますね――でも、基本的には前面ガードは外せるようになっているかと思います。
中には「ここと、ここと、ここを外せば、前面ガードを外せるんだ……腕3本要るね?」みたいなものもありますが (^^;)
一方、羽根と背面ガードについては、ほとんどの製品で外せません。
正確にいうと、羽根は強引に軸から引き抜けば外せるかもしれませんが、メーカーが羽根を外すことを想定していないものが多いと思います。
背面ガードは動力部と一体化しているケースが多くて外せない上に――指が入って怪我をしないようにとの配慮でしょうから重要なことですが――かなり細かな格子状のためホコリを拭き取るのも大変です。
したがって、従来品の清掃は非常に面倒で、手間をかけても完全に綺麗にすることは難しいと言えるでしょう。
今回の品
いよいよ今回紹介するサーキュレータについてです。
こちらのサーキュレータは、前面ガード、羽根、背面ガードを簡単に取り外せます。
工具なんて使いませんよ。
下の写真をご覧ください――未だかつてこんな寂しい姿のサーキュレータがあったでしょうか?(褒め言葉)
で、外したパーツはジャブジャブ水洗いしてしまいます。
ガードの細かい格子状部分の隙間を1つ1つ順番に拭くのではなく、全体をまとめて洗えば良い訳です。
コーヒー豆という食品を冷ますのに使うのですから、これくらい清潔にできると良いですよね。
なお、当然ですが、軸・動力部分は洗えません。
最後に
コーヒー豆という食品を扱うならば、清潔に保つことは重要課題です。
コーヒー豆の焙煎を職業にしている方でなくても、自分だけで消費する方――焙煎豆が不衛生でも困るのはどうせ自分だけという方――ばかりではないでしょう。
家族や恋人にコーヒーを淹れてあげたり、焙煎店に持ち込んで自分の焙煎を評価してもらったり。
不衛生にしているとクセになってしまいますから、清潔に保つことについて、普段から少々神経質になっておく必要があるかと思います。
洗い易く、清潔に保てるサーキュレータの導入はその第一歩になります。
なお、下記のような、焙煎豆の冷却のために満たしたい基本条件も、ちゃんと満たしています。
- 真上を向く
- 前面ガードが平ら
おすすめです (*^-^*)
なお、私が以前焙煎に使っていた先代のサーキュレータは、今でも空調や換気の補助に使用しています。
清潔さを保つためには、空調に使用するサーキュレータと、コーヒー豆の冷却に使うサーキュレータを分けることも重要ですよね。
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