エスプレッソトニックは2010年頃に北欧で生まれたという比較的新しい飲み方です。
「エスプレッソ」を「トニックウォーター」で割ったもの……なのですが、エスプレッソ? トニックウォーター? なんのこっちゃ、ということもあると思います。
基本から説明しますね。
エスプレッソ
エスプレッソとはドリップコーヒーより短時間で、しかし圧力をかけて濃く抽出したコーヒーのことです。
例えば、後述するレシピではコーヒー豆を20g使いますが、淹れたエスプレッソは60ml程度です。
これがドリップコーヒーなら、コーヒー豆を20g使うとおおよそ280ml程度のコーヒーを淹れることになりますから、エスプレッソがいかに濃いかが分かると思います。
典型的なエスプレッソは、深煎りの色々なコーヒー豆をブレンドしたものを使います。
ロブスタ種と呼ばれる苦味が強い(そして単体で飲むと美味しくはない)種類のコーヒーを混ぜることも多かったようですね。
しかし、近年では浅・中煎りのアラビカ種(単体で飲んで美味しい。国名やブランド名が付いて売られているのは普通こちら)でエスプレッソを淹れることもあるようです。
私はドリップコーヒーの場合はどちらかと言えば深煎り派なのですが、エスプレッソだと浅煎りが好きです。
トニックウォーター
トニックウォーターとは、炭酸水に甘味料を加え、さらには香草や柑橘系果実・果皮の香りや苦味を加えたもののことです。
単なる炭酸水と混同されがちですが、違うものです。
トニック「ウォーター」という名前が混同される原因かもしれませんね。
「ウォーター」というほど「水」ではありません。しっかりと風味付けされています。
今、私の手元に2メーカーのトニックウォーターがあります。
100mlのカロリーが、一方は38kcal、もう一方が36kcalです。
同メーカーのジンジャーエールも大体似たようなカロリーですから、単なる炭酸水とは違う、しっかり風味づけされた飲み物とわかると思います。
トニックウォーターはそのまま飲んでも美味しいです。
トニックウォーターをお店で探すと、実はなかなか見つかりません。
ある店にはあるのですが、無いときは本当に見つからないのです。
色々なお店を回って探す、という手間をかけるのが嫌ならば、通販で買うというのも手ですね。
エスプレッソトニック
ここまでに説明してきたエスプレッソとトニックウォーターを合わせたものがエスプレッソトニックです。
エスプレッソ:トニックウォーター=1:3程度の割合が良いとされます。
エスプレッソ60ml(2ショット)に対し、トニックウォーター180ml、くらいの分量が1人分としてちょうど良いでしょうか。
ただ、今回私が選んだWILKINSONのトニックウォーターの内容量は190mlで、僅か10ml残しておいても仕方が無いため、全部使いました。
さて、エスプレッソを淹れましょう。
趣味性の高いマニュアル(全て手動)タイプのエスプレッソマシンが好きなので、私はFlairespressoのPRO2を愛用しています。
今回は浅煎りのエルサルバドルを使います。
これはレモンのような柑橘系の風味のある爽やかな味わいのコーヒーで、風味の系統がトニックウォーターに近いため、よく馴染むのではないかと考えました。
豆の量は20g。抽出するエスプレッソはおよそ60mlです。
エスプレッソマシンが無い場合はカフェラテベースを用意すると良いと思います。
濃いめのドリップコーヒーでも良いと思います。
この場合は「エスプレッソ」トニックではないですね。「コーヒー」トニックでしょうか。
氷とトニックウォーターを入れたグラスにエスプレッソをゆっくりと注ぎます。
飲んでみよう
綺麗な層です。混ぜるのが勿体ないですが、混ぜた方が美味しいので混ぜましょう。
混ぜすぎると炭酸が飛んでしまいますので、控えめに優しく混ぜます。
爽やか! ちゃんと美味しくできています (*´ω`)
今回はかなり浅煎り(1ハゼピークで煎り止め)のコーヒー豆を使用しましたので、苦味はほとんどありません。
このコーヒーのレモンのような柑橘系の風味とトニックウォーターの風味が非常にマッチします。
他の焙煎度だと……どうでしょう?
予想としては、深煎りだと苦味が気になってしまうのではと思えますが、試さないうちに決めつけるのも問題ですから、いずれ実際に試したいところです。
爽やかな柑橘系の風味のエルサルバドルを使ったのも良かったですね。
次は、他の中米のコーヒーも試してみたいです。
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